ごく当たり前のことなのですが
誰もが自分なりの考えややり方を持っています。
そしてそれは、全く同じということはなく
ひとりひとり固有のものになります。
話し相手が似たような考えだと
肯定しながら話すことができますが
だいぶ話が進んで深くなってくると、
100%同じということはなく
あちこち違いが見えてきたりします。
逆に反対意見の人が相手だと
たいてい話に決着がつくことがなく
延々と平行線もしくは離れていってしまうことになります。
余りにも違う意見だと、割り切ることもできますが
ある程度の共有認識がある人から、
自分では納得のできない話が出てくると
つい、説得したくなります。
でも、そこで切り返していこうとすると
ほとんどがうまく話がまとまらず喧嘩別れのような感じになるか
お互い諍いを起こしたくないがために
適当なところで濁して終わらせてしまうことがほとんどではないでしょうか。
もし、こんな場面に遭遇したら
まずは相手の言ってることの正誤云々の前に
そういう視点もあるのだな、と距離を置いてみましょう。
その次に、自分の考え・相手の考えの“背景”に思いを馳せます。
自分の考えの土台を作ってきたもの、同じく相手の土台。
過去や生い立ちを聞くわけにはいきませんが
普段の言動をよく見ていると
相手のベースになる態度や考え方が透けて見えてきます。
そこから自分との違いが明確になってくるので
相手の言うことも、その理由が見えてきます。
自分と違う意見に迎合する必要はありませんが
相手を理解することができたら
“なるほど”と認めることはできます。
ひたすら我慢するとか自分を抑える、ということではなく
理解し納得することで無駄な諍いを減らすことは可能です。
相手を説得することはほぼ不可能ですから。
そしてそこは自分の学びの場にもなるのです。
本当に小さな毎日の出来事を
自分のために生かすのも自分次第です。
そのうえで、自分の心の平安も作ることができます。
毎日飛び込んでくるトゲのある言葉に引っ張られると
心がささくれ立ってくるのがわかります。
自分が学んで成長していくためにも
ちょっとしたことでも心を解放し
穏やかに過ごせるようにしたいものです。
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